2 血管再生

小口径細胞性血管を必要とする患者さま

現在、腎不全等により血液透析を必要とされる患者さまの多くは、バスキュラーアクセスとして自己血管内シャントや人工血管を使用されています。
しかしながら、従来の自己血管を用いた治療では血管の採取に限界があり、また、これまでの人工血管は感染症や狭窄が生じてしまうことなどの課題点がありました。
サイフュ―ズは、AMEDの支援を受け、「バイオ3Dプリンタで造形した小口径Scaffold free細胞人工血管の臨床開発」において、佐賀大学、京都府立医科大学とともに、独自の三次元細胞積層技術によって、スキャフォールドを使用せずに、細胞のみで作製した立体的な血管構造体を開発しています。
この線維芽細胞等の細胞のみで作製された血管構造体は、非臨床試験において、体内の血管と同等の強度及び長期開存を確認しており、サイフューズは早期の臨床入りへ向け開発に取り組んでおります。
今後、サイフューズは、感染性に強く、高い弾力性を有する細胞製の血管構造体の開発をさらに進め、糖尿病をはじめとする血管障害を抱えている透析患者さまへ新たな治療選択肢を提供することを目指しています。
将来的には、重症下肢虚血の血行再建や冠動脈バイパス術や脳血管・小児用血管等の領域拡大に加え、この細胞のみから作製された管状の細胞構造体による機能再建の技術が発展することにより、消化器、泌尿器等の血管以外の領域での適応拡大についても大きな期待が寄せられています。