4 肝臓構造体

製薬会社の医薬品開発では主にヒト初代培養肝細胞によるin vitro評価系を用いて候補化合物の毒性や代謝物の評価が行なわれていますが、その薬物代謝機能は2、3日で低減してしまうことから、より長い期間、肝機能が持続する評価モデルの開発が待ち望まれています。
当社では、独自の三次元細胞積層技術を活用して、スキャフォールドを使用せずに、肝機能が長期間にわたり持続する評価モデル(肝細胞のみから成る3D肝臓構造体)を開発しています。この研究結果は、日本毒性学会学術年会、医薬品毒性機序研究会等でも高い評価を頂いております。前臨床段階での開発候補薬物の代謝や安全性試験などの開発現場で3D肝臓構造体を使用頂くことにより、これまで動物試験では検出できなかったヒト特異的な毒性の早期検出、開発医薬品の肝臓中での代謝反応機構解析を通してヒト肝臓で起こりうる有害事象の臨床試験前予測が可能となります。
このように、当社独自のプラットフォーム技術は、再生医療の分野での実用化のみならず、創薬支援の分野においても、新薬開発における薬剤の評価や、疾患メカニズムの解明、臨床入り後の開発リスクの低減、研究効率向上に貢献することが期待されています。