4 肝臓構造体

製薬会社の新薬開発では、主にヒト初代培養肝細胞を用いて非臨床での候補化合物の毒性試験や代謝物の評価を行いますが、その薬物代謝機能は2、3日で低減してしまうことから、開発現場からは、より長期間、機能が持続する肝臓サンプルの開発が待ち望まれています。
サイフューズでは、独自の三次元細胞積層技術によって、スキャフォールドを使用せずに、肝細胞等の細胞のみから、高い肝機能が長期間にわたり発現する肝臓構造体を開発しています。
この研究結果は、自社論文がBBREP(Biochemistry and Biophysics Reports)に採択されたほか、第136年会日本薬学会、第44回日本毒性学会学術年会等で高い評価を獲得しています。
今後は、肝臓構造体の開発をさらに進め、前臨床段階での開発候補薬物の代謝や安全性試験などの開発現場で肝臓構造体が使用されることにより、これまで動物試験では検出できなかったヒト特異的な毒性の検出を早期に行い、臨床試験の前にヒト肝臓で起こりうる有害事象を事前に予測することが可能となります。
このように、サイフューズ独自のプラットフォーム技術は、再生医療の分野での実用化のみならず、創薬支援の分野においても、新薬開発における薬剤の評価や、疾患メカニズムの解明、臨床入り後の開発リスクの低減、コスト削減や研究効率向上に多面的に貢献することが期待されています。