1 骨軟骨再生

損傷が骨まで進行し、骨軟骨の同時再生を必要とする患者さま

関節の軟骨は血管が通っていないことから自己再生能力が極めて乏しく、一旦損傷すると再び再生することなく欠損が進行して重度化しやすい部位です。従来の軟骨再生製品は、関節表面の薄い軟骨層の損傷のみを対象疾患としており、軟骨層を支える軟骨下骨の層まで損傷が及ぶ場合には、人工関節への置換または経過観察による対処療法が選択されていました。
サイフューズは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の委託事業「革新的医療技術創出拠点プロジェクト/HDMAC技術応用による変形性膝関節症における広範囲骨軟骨再生」(代表:九州大学)の支援を受け、患者さま自身の細胞のみから細胞性の骨軟骨構造体を作製し欠損部へ移植するという新たな治療法の開発を進めています。
このスキャフォールド(ゲル等の人工的な足場材料)を使用せずに作製した細胞製の骨軟骨構造体は、欠損部への移植後、細胞自らが徐々に軟骨と骨に分化して軟骨及び軟骨層を支える軟骨下骨それぞれの組織を再生することが確認されています。このようなサイフューズの細胞製骨軟骨は軟骨と軟骨下骨とを同時に再生させることが可能な新規の細胞製品として、これまで効果的な治療法に乏しかった患者さまのQOL(Quality of Life)の向上に向けて大きな期待が寄せられています。
今後は、これまで困難とされてきた関節硝子軟骨の再生と、さらには骨と軟骨の同時再生という、世界初の画期的な治療方法で多くの患者さまに貢献することを目指してまいります。